アンケート調査は、対象となるお客様や生活者の深層心理を知ることができる、優れた調査手法です。
　
深層心理を探るには、それなりのしっかりとしたアンケート調査の設問項目を考えなければなりません。
しかしながら、日常生活の中で見かけるアンケート調査の設問項目は、答えるのもバカらしくなるくらい、無駄な設問が多数あります。
　
優秀なアンケート調査を作るには、まずは誰からどのようなことを聞き出したいのか？という根底にある疑問点が重要です。
　
アンケート調査　例　悪い例 01

飲食店がメニューの調査で、メニューの価格帯が高いか？ということを知りたいとします。
　
しかしながら、まず「なぜ高いか？」ということを調べたくなったのでしょうか？お客様が減って、売上が減ったことによる原因を「価格」と思い込んでしまっている点に、そもそもアンケート調査が失敗につながります。
　
思い込みが、最大の失敗を招きます。

アンケート調査　例　悪い例 02

いつも、テーブルの上におきっぱなしのアンケート用紙と鉛筆。何度も来店されるお客様に手渡される、毎度のアンケート用紙。さらには、古くなって汚れているアンケート用紙など。
　
何度も利用しているお客様に、初めて来店されるお客様と同様のアンケート用紙を、定例的に渡している行為そのもの。

これは、アンケート調査の内容以前の問題ですので、訴求設問に対しての例ではありませんが、アンケート調査の一番悪い例です。

このように、当たり前の点がクリアされていないアンケート調査では、まったく意味がありません。お客様の有益な情報を得たような気になっているだけで、ほとんど役に立っていないアンケート調査です。