コミュニケーション能力を高めるためには、それなりのコミュニケーション能力に関する教育を行わなければなりません。しかし、コミュニケーション能力を高める教育を行ったからと言って、企業側が求める人材になるとは限りません。潜在的にある、思考がコミュニケーションには伴うからです。
　
例えば、収入で得たお金をあるだけ使ってしまう人の人格と、収入の一部を確実に貯金にまわしていく人の人格では、考え方の根本にあるものがことなる為、コミュニケーション能力を高めても思考の根底は変わりません。
　
では、コミュニケーション能力における教育に何を期待するのでしょうか？
　
それは、思考の根底にあるものを変えたいと考えるのであれば、細かい意思疎通が必要になります。何を考えて、どう行動したいのか？ということを相互理解する上では、コミュニケーションなくしては行えます。
　
最近の、若年層の傾向としては、考えて考えてある日突然怒りを爆発させたり、退職を申し出たりと、普段はけして普通に見えてた人が、ある日をきっかけに行動に出るという傾向があります。
　
これは、普段の考えていることや普段の行動は内面とは異なる言動をすることができるのです。これらの内面とは異なる状態を長く持ちつづけることを防ぐという意味で、普段のコミュニケーション能力を高めるという点での教育が必要になります。
　
ここをクリアしないまま、営業能力を高めるコミュニケーション能力や、調和を求めるコミュニケーション能力などはありえません。
　
コミュニケーション能力を高める為には、段階的な教育が必要なのです。
�@自分の内面を整理し、常に外に情報発信できること
�A他人が何を感じ、どう行動したいのかを聴き取ることができること
�B自分と他人との共通のゴールを設定できること
�C他人が要求する要望を聴き取り、対応する答えを返せること
　
このように、コミュニケーション能力はそれぞれ自分から他人へと広がりを持っていきます。